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國友 利晃

PROFILE 國友 利晃 PROFILE 國友 利晃

大学へ進学後、キャンパスライフを謳歌したいという思いから高校まで一筋に打ち込んできたサッカーから一時離れる。しかし、安穏とした日々に飽き、結局途中から準体育会のサッカー部に入部。再びサッカー漬けの日々を送るなど、安定よりも冒険を好む性格。

LIFE & CAREER 01

安定よりも冒険を取り、ニッケへ。 安定よりも冒険を取り、ニッケへ。

学生時代はサッカーに夢中で、将来のことについては深く考えていませんでした。就活も周りにつられて始めたものの、なかなかやりたいことが見えてこず。手当たり次第、説明会に参加する中で興味がわいた企業を絞り込んでいきました。そして、最終的に残ったのが地元の信用金庫とニッケです。信用金庫に進めば、地元の仲間とサッカーを続けることができる。でも、金融の世界が肌に合わなかったら、やりたくない仕事を続けていくことになる。それよりも、やりたい仕事ができることの方が大事。その点、ニッケなら事業フィールドが広いから、その中でやりたいことを見つけられるはず!安定よりも冒険を好む性格もあって、ニッケに進むことを決めました。そして、配属になったのが介護事業※です。介護は想定していなかったので正直びっくりしました。だからと言ってネガティブな気持ちはゼロ。人と触れ合う仕事がしたかったことや、人とは異なる仕事に興味があったこともあり、自分には合っている気がしました。
※当時は総合職採用のみでした。

LIFE & CAREER 01

LIFE & CAREER 02

人と同じことをしても面白くない。 人と同じことをしても面白くない。

最初の配属先はデイサービス。祖父母と一緒に暮らしていたわけではないので、これまでの人生で高齢者と深く関わったことがありません。だから初めのうちはコミュニケーションに苦戦しました。おまけに介護の技術があるわけでもないので、思うように利用者様のお役に立つことができませんでした。そこで心がけたのが、施設内で当たり前になっているルーティン業務に一工夫をすること。「人と同じことをしても面白くない」という自分の特徴を活かしてお役に立とうと思ったんです。例えば、毎日の体操やレクリエーション。私が配属になった当初は毎日が同じことの繰り返しで、40人ほどいる利用者様も積極的には参加されていませんでした。そこで私が担当になってからは、利用者様はもちろん、自分も楽しめるように工夫。いろんな方に声をかける、興味がありそうな話題を提供する、他の職員も巻き込むなど、さまざまなやり方を取り入れていきました。すると、徐々に楽しんでくださる方が増え、施設の雰囲気も明るく変化。お役に立てたことで仕事にもやりがいを感じるようになっていきました。

LIFE & CAREER 02

LIFE & CAREER 03

余命3ヶ月の利用者様に何ができるか。 余命3ヶ月の利用者様に何ができるか。

入社2年目にはデイサービスから小規模多機能型居宅介護事業所「ニッケ・ふれあいセンター」へ移ることに。「ふれあい」は住み慣れた自宅や地域での在宅生活の継続を目的とした介護施設です。利用者のニーズに応じて「通い」「訪問」「泊り」を組み合わせたサービスを提供しています。「通い」のみのデイサービス以上に利用者の生活に深く踏み込んでいくことになるため、介護の難しさや奥深さを感じる機会も多々ありました。 その中でも印象に残っているのが、初めて看取り介護の経験をさせてもらったことです。余命3ヶ月を宣告され活気を失われている利用者様に私たちができることは何だろう。命を救うことはできない。当時、「ふれあい」の管理者を担っていた私は無力感に苛まれながらも、スタッフ全員でできることを模索しました。若い頃にされていた大正琴や編み物を教えていただいたり、体調をみながら外食やイチゴ狩りなどにお連れさせていただいたり…最期の時間を一緒に過ごさせていただくことの意義を考えました。すると日を追うごとに表情が明るくなり、「私はここに来れてよかった。ここに来られたから元気になれた。ありがとう」と言ってくださったんです。その「ありがとう」は、今まで受けたどんなものより強く、私の心に残っています。

LIFE & CAREER 03

LIFE & CAREER 04

介護の枠を超えた新しい介護の形をつくりたい。 介護の枠を超えた新しい介護の形をつくりたい。

ニッケ・ふれあいセンターで管理者を経験後、介護付有料老人ホーム「あすも」へ異動。施設の運営に携わるようになりました。一現場スタッフから運営側へ、在宅型の施設から入居型の施設へ。介護という領域でさまざまな経験を積み、いろんな角度から現実を目の当たりにする中で考え方も変化。例えば、在宅型の施設にいたときは、利用者をホームに入居させることは「すごく残念なこと」だと思っていました。でも反対側の立場に立ってみると、ご家族と適度な距離を置いた方が両者の関係が良くなることもあることに気付けたんです。どれも「すごく残念なこと」ではなく、最良の形は個々によって違うということです。一方で、現状の介護サービスにも限界を感じ始めています。高齢者が増え、介護従事者が不足している現状を打開していくには、介護に縛られていてはいけない。介護という枠組みを超え、地域やそこに住む人たちを巻き込んだ新しいサービスの形を生み出していく必要があると考えています。そして、それは保育やショッピングセンターなど、生活に根ざした多彩な事業を展開するニッケにしかできないことでもある。今後は各事業やグループのシナジーも活かしながら、介護の革新に挑みたいと思います。

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