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圓尾 研一

PROFILE 圓尾 研一 PROFILE 圓尾 研一

8歳までブラジルで過ごし、日本とブラジルを行き来しながら多様な価値観を養う。小学校4年生から大学までハンドボールに打ち込む傍らで、高校時代には推理小説やコーヒーのドリップにはまるなど、さまざまな一面を持つ。

LIFE & CAREER 01

人見知りだけど、人見知りじゃない。 人見知りだけど、人見知りじゃない。

学生時代はハンドボールとアルバイトに明け暮れていたせいで、就活に出遅れてしまいました。自己分析や企業研究が不十分なまま、服が好きだという単純な理由で志望業界を繊維業界に絞りました。最初のうちは繊維商社を志望していましたが、人見知りで、縁の下の力持ちタイプの私には商社は合っていないと感じ、メーカーへ路線をシフト。最終的にはメーカーであることと人の良さに惹かれ、ニッケに入社することを決めました。最初の仕事は印南工場での生地の生産管理。その後、2年目からビジネスユニフォームの営業を担うようになりました。人見知りの自分が営業をちゃんとできるだろうか。人見知りでネガティブな性格のため、新しいことにチャレンジするときには周りへ迷惑をかけないだろうかと必ず不安に襲われます。そこで心がけているのが最悪の場合を想定して取り組むこと。出来る限り下準備をして挑んでいるせいか、他人からは人見知りだとは思われないようです。それどころか営業に向いていると言われたことも。自分が思っている自分、他人から見えている自分。見る方向が変われば、見え方が違い、それを受け入れることの重要性を、そんなところから学びました。

LIFE & CAREER 01

LIFE & CAREER 02

失敗を失敗で終わらせない。 失敗を失敗で終わらせない。

入社3年目、ビジネスユニフォームの営業にも少しずつ慣れ始めていたときに、それは起こりました。お客様であるアパレルメーカーから、水色のドット(水玉模様)が入った生地のオーダーをいただいたときのことです。製造に依頼をかけ出来上がってきた生地を見ると、水色がオレンジに。色番の確認を怠ったことが原因でした。お客様はその生地でベストをつくり、とある企業に提案される予定でした。オレンジは提案先の企業カラーとはかけ離れています。このままでは提案することはできません。しかし、今から製造し直す時間はないため、そのままお持ちすることにしました。結果、当然のことながらお客様はお怒りに。私は早急に代案生地を在庫から探し提案すると共に、苦肉の策ではありますが、お盆休み中に15,000個のドットを筆で水色に塗り替えました。そして、お盆明けに再度提案をしたところ、「この生地は使えないけど、お盆中もやってくれてありがとう。代案生地で提案してみるよ」と言ってくださったのです。以来、お客様との関係は今まで以上に良好に。この出来事から、確認の重要性と、たとえ失敗をしてもお客様のために最善を尽くすことの大切さを学びました。

LIFE & CAREER 02

LIFE & CAREER 03

川上と川中の視点を持った営業へ。 川上と川中の視点を持った営業へ。

入社1年目には工場でモノづくりの基礎を学び、入社2?3年目には生地の営業を経験。そして、入社5年目からは商社に出向し、これまでとは違う立場から営業を担うことになりました。モノづくりは「川上」「川中」「川下」に分かれます。繊維業界での川上とは糸や生地などの原料をつくる工程のこと。ニッケは、この川上を担うメーカーです。一方、川中は生地を使って商品を企画・製造するなど、川下となる小売やユーザーに卸す工程を指します。商社は、この川中のポジション。営業の役割の一つは川上と川下の間に立って、製造から販売までの流通をスムーズに橋渡しすることです。これまでは川上の営業として川中である商社の営業と接していましたが、今度は立場が逆。今までは見えてこなかった川中の大変さや思惑、川下のニーズをダイレクトに知ることができます。両者のビジネスや価値観を知ることができたことは大きな収穫。その後、再びニッケに戻り、川上で営業をすることになりますが、商社での経験や学びが大いに役立っています。

LIFE & CAREER 03

LIFE & CAREER 04

いろんな視点からニッケの未来を描ける存在へ。 いろんな視点からニッケの未来を描ける存在へ。

入社6年目からは再びニッケのビジネスユニフォームの営業を、そして9年目にスクールユニフォームの営業を担当することになりました。対象が変わると、商習慣も大きく変わるところが、繊維業界の奥深いところ。ビジネスユニフォームの営業をしていたときは、商社だけではなく、アパレルメーカーや、最終製品を使用されるユーザーとも接点が多くありました。一方、スクールユニフォームの場合は商社を介すことがほとんど。川下との接点が少ないため、川中での経験をうまく活かしながら成果を上げていきたいと考えています。入社以来、衣料繊維一筋にさまざまな経験を積んできましたが、知れば知るほど奥が深い仕事だと感じています。当面の目標は、この新しいフィールドで経験を積み、衣料繊維を広く深く理解し、行動に移すことです。ただ、事業が拡大を続ける中でひとつの領域だけではなく、視野を広げるために他の領域へ興味を持つことも重要と感じています。ニッケの未来のためには違った視点も必要です。将来的には人材採用など、違う領域へもチャレンジし、さらに多様な知見や視点を養いたいと考えています。

LIFE & CAREER 04