TAKEO KIKUCHIの
スーツへのこだわり

"らしさ"へのこだわり
スーツを選ぶ時に一番最初に目に入るのは、何だと思いますか?
私たちがご着目頂きたいのはスーツを形成している「生地」です。
ここでは素材(生地)とそれらを活かしきる縫製へのこだわりをご紹介します。
例えば「ネイビー」という色をお選びいただく時。
その「ネイビー」は
ビジネスシーンで映える色目
リクルートシーンで映える色目
パーティーシーンで映える色目
とそれぞれのシーンで生きる色が微妙に違います。
TAKEO KIKUCHIでは、あらゆるシチュエーションに対応できるよう
微妙な色加減、生地を織り成す一本一本の糸の太さ細さを
試行錯誤しながら生地を開発しています。
「TAKEO KIKUCHIの素材は、オリジナル開発率95%」
既成の商品が溢れるこの時代で、オリジナル生地の数値が
これほど高いブランドは少ないのです。
"仕立て"へのこだわり
生地や資材が決定し、パターン使用し裁断し縫製すれば、とりあえずスーツ
の形に出来上がります。しかしこれはただ作っただけ。
TAKEO KIKUCHIのスーツは仕立てることをなにより大切にしています。
お客様が着用している姿を常に考え、強く縫う所、優しく縫う所など職人の経験と感性を、糸一本アイロン一回に込めて造り上げる。
それがTAKEO KIKUCHIの仕立てる縫製です。
「何の為にするのか?何が違うのか?」すべては着心地のために。
是非、その着心地の良さをTAKEO KIKUCHIのお店で体感してみて下さい。
"スーツの裏側にある"こだわり
みなさんは、スーツの内側をご覧になったことはありますか?
スーツには私たちの見えない部分に、様々なこだわりがあります。
一般的にスーツの仕立て手法には、「毛芯仕立て」や「接着芯仕立て」…など様々な方法
がありますが、どの方法を採用しても、洋服の中には何かしらの資材(肩パットや毛芯、
テープ)が使用されています。
スーツの肩から胸の部分の部分を触ってみてください。
カジュアルジャケットにはない「ふわふわ感」のようなものを感じると思います。
その「ふわふわ感」の正体は「内資材(副資材)」。
一見外からは見えませんが、洋服の土台として骨格や筋肉の様に大事な部分で、
洋服の醸し出す雰囲気がこれで決まるほど重要な部分です。
ここでは少しスーツの中身のこだわりをのぞいてみましょう。
こだわり
上衿芯(うわえりしん)
上衿の美しい表情を保たせます。
毛芯(けじん)・台芯(だいしん)
ジャケットの骨格として非常に重要な物。 胸廻りの立体感を保型する。
肩増芯(かたぞうしん)
台芯とセットで肩部分に付き、動きやすい前肩処理を保型サポートする役割の芯(馬の毛(尻尾やタテガミ)を使用した素材を使用する事が多い。)
肩パット(かたぱっと)
肩の雰囲気や形を保型する
裄綿(ゆきわた)
袖山部分の張りや膨らみを保型するもの。袖山部分の雰囲気を左右します。
ラペルハ刺し
表生地と台芯をラペルのロール感をつけながら一体化させる手法。
"まとうこと"へのこだわり
TAKEO KIKUCHIの店頭スタッフは、お客様にスーツのジャケットを試着
していただく時、肩をつまんで肩線を身体に合わせ、前ボタンをしめ、そして
前後双方からチェックします。
この動きは、特にマニュアルに記載しているものではありません。
経験の中で、自然と身についた癖のようなものなのです。
TAKEO KIKUCHIのスタッフの頭の中にはこれまでご紹介してきた細かな工程や
まだご紹介しきれなかったこだわりまで、いっぱい詰まっています。
スーツの特性が
「お客様へのフィット感」
「お客様の個性、色気、かっこよさ」
として表現できているかを確認し、常にベストなご提
案をさせていただいております。
肩
パッドの入った肩から衿への自然な曲線
フロント
丸すぎず、シャープ過ぎないフロントカット
胸からウエスト
胸板が薄い日本人に合う膨らみを持たせた胸から、締まったウエストにつながる
柔らかな流れ
袖
上品な膨らみと運動性をもたせた袖の仕立て、優雅なカーブ
横
背中から腰に吸い付くような横姿のシルエット
背中
背からウエストにつながる自然なラインは、一番のこだわりポイントです
最後に
これで、TAKEO KIKUCHIのスーツのこだわり工程は完了です。
一見何でもないような部分にも細やかな作業やこだわりがあることを知っていただけたかと思います。
少ない文章ではありましたが、私たちのスピリットが伝われば幸いです。
文中で何度も書いた「こだわり」。
そのこだわりの根底にあるのは"日本人に似合うスーツを日本人の感性で最高の着心地に仕上げること"です。
良質な原毛で日本の気候風土に合った生地作りにこだわるニッケの最高級素材「MAF」。我々はTAKEO KIKUCHI
のスーツが「MAF」によって、より理想的なものになることを確信しています。