トップメッセージ
サステナビリティは、ニッケグループの企業文化と業務の中に織り込まれているもののように思います。企業理念“人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループ”も「繊維事業」と「非繊維事業」の垣根をなくした2008年にそれまでの繊維事業のコンセプトを全社の理念として改めて確認するために掲げたもので、ESGやSDGsの重要性が漸く認識されるようになった最近の潮流に迎合したものではありません。
6千年にわたり人類とともにあり、自然に優しく土にかえる天然素材ウールを創業以来120年にわたって紡ぎ、織り上げ、そしてその生地で作った学生服やスーツを、入学式や入社式などの人生の節目に、良いものを誇らしく長く着てもらうために送り届ける。その中で積み上げられた企業文化が、現在のニッケグループの業務展開、例えば、工場跡地での街づくりを地域政府や住民の皆様と共に行うこと、そしてそこで子供達の楽しむ施設や働く女性を支援する施設、保育園や介護施設を運営する事、羊を飼っていた牧場跡地で太陽光発電を行うこと、羊毛加工技術を使った不織布で環境用のフィルターをつくる事などの、様々な事業に繋がっているのです。
例えば2016年に地域と一体化したイベントとしてメセナ大賞を受賞した工芸家を支援する「工房からの風」は工場跡地を開発する際に「工芸学校のある街を作る」と宣言して工場の守りである織姫神社を中心に街の人たちと一緒に始めたもので、もう30年以上の歴史を持つものです。
もちろん、2015年9月に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」などの昨今の動きは素晴らしいものであり、当社としてもこれを契機に改めてサステナビリティに向けた体制の整備を進めていく所存です。そしてそれによって持続的な企業価値の向上を目指すと共に、従来以上に業務を通じグローバルでの社会的課題の解決に貢献して参りたいと思っています。
そして、それは私たちにとって決して難しいものではないと思っています。なぜなら当社のこれまでの歴史と企業文化が紡ぎ、織り上げた社員一人一人の誠実さと環境への思いをもとに、これまで先輩たちが行って来た社会への環境や地域への貢献を更に先に進めることで、社会と共にあった当社の120年の歴史を、次の100年、200年へと継続させて行くことが出来ると確信しているからです。
ニッケグループ代表
日本毛織株式会社
取締役会長 取締役会議長
富田 一弥

コミットメント

ニッケグループSDGsビジョン
Innovations Aiming at
Sustainable Growth of Nikke
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月に国連サミットで採択された「2030年に向けて国際社会が持続可能な開発のために取り組むべき17の目標」をいいます。
当社グループは、経営理念として“人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジして行きます。”を掲げております。これは、創業以来、天然素材であるウールを約120年にわたり扱っており、企業文化や業務にESGやSDGsに対する意識が組み込まれている繊維事業のコンセプトを2008年に全社に拡大したものです。
当社グループの経営理念とSDGsの目標とするゴールには重なり合いがみられることから、当社グループは、全ての事業活動においてSDGsを意識し、人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジし、持続可能な社会の実現と社会課題への解決に向けて貢献してまいります。
マテリアリティ
人と地球に「やさしく、あったかい」
企業グループとして
わたしたちは情熱と誇りをもって
チャレンジしていきます。

- 地域に根差したまちづくり、地域密着型ショッピングセンター
- ライフサポート関連事業(保育、キッズランド、介護、スポーツ)の拡大
- 制服の普及を通じた教育環境への貢献、 環境教育プログラム・教育研究所による教育支援活動
- メディカル関連への取り組み
- 安全・安心・快適な製品・サービスの提供
- トレース可能なバリューチェーンの構築
- 技術革新の推進、基礎研究の促進
- 天然素材であるウールの特性を生かした環境配慮素材の開発
- 環境フィルターの開発・提供による環境問題の改善
- 太陽光発電の設置による環境負荷の低減
- 回収・リサイクル活動の促進による環境負荷低減
- 省エネルギー活動の推進、Co₂排出量の削減、 廃棄物の削減
- コンプライアンス遵守の徹底
- 健康経営の実践
- 年齢・性別・障碍・人種・民族などに関わらない採用活動や昇給昇格制度(チャレンジグレード制度)の構築・運用
- 子育てと仕事の両立を支援するための、法定を上回る育児休暇・時短制度の整備
- 雇用形態による労働条件・格差の撤廃 など
ニッケグループの価値創造
モデルとありたい姿
ニッケグループの価値創造モデル

ステークホルダーへの価値の提供
事業活動・研究開発を通じた社会課題への貢献

ありたい姿
- 持続可能な社会の実現に向けた貢献
- 企業の永続的な発展と成長
人と地球にやさしく、
あったかい企業グループとして、
情熱と誇りを持ってチャレンジし、
みらい生活創造企業を目指す
具体的な取り組み
クリックで詳細が表示されます
-
1
介護事業の拡大 -
2
保育・キッズランド事業の拡大 -
3
制服の普及を通じた教育環境への貢献、環境教育プログラム・教育研究所による教育支援活動 -
4
再生医療分野で新規医療機器の開発・製造・販売を行い、健康維持・長寿命化を支援する -
5
高度医療機器の製造・販売、品質管理において安全・安心な医療機器の提供を実現する -
6
トレース可能な原料調達・バリューチェーンを構築する -
7
ADAS(先端運転支援システム)関連の製造設備の開発、提供による技術革新の促進 -
8
ショッピングセンター事業の拡大 -
9
人と環境に配慮した製品開発・販売促進 -
10
温室効果ガスの削減、海洋汚染の防止、産業廃棄物の削減・再利用による環境負荷の軽減 -
11
広域認定制度による回収・リサイクル活動の促進による環境負荷の低減 -
12
法令遵守、健康経営の実施 -
13
年齢・性別などによる格差のない人事制度の整備 -
14
採用活動・教育研修における平等の実現